LearnUponは、企業が研修コースを作成し、受講者へ配信し、進捗や修了状況を管理するためのクラウド型LMS(学習管理システム)です。社員研修だけでなく、顧客教育や会員向け研修にも製品の入口が用意されています。
特徴は扱える範囲の広さです。教材を配信するだけでなく、受講者をグループに分けた運用、学習順序の設計、認定・再認定、外部システムとの連携までを一つの基盤で行えます。一方、料金は個別見積もりで、対象ごとに開始ユーザー数が異なります。小規模な利用やオンプレミス運用(自社サーバーへの設置)を考えているなら、候補に入れる前に条件を確認する必要があります。
LearnUponでは、研修担当者がコースの作成、配信、受講管理、レポート作成を行えます。AWSを基盤とするSaaSとして提供され、社内にシステムを設置するオンプレミス型ではありません。
製品の入口は主に次の3つです。
パートナー研修も用途として案内されています。社員だけを対象にするLMSというより、社外の顧客、会員、パートナーを含めて複数の受講者層へ研修を届けたい企業が、検討しやすい製品です。
コースには、テキストや画像、文書、動画、音声、外部メディアなどを組み合わせられます。SCORMやxAPI形式(学習教材をやり取りするための標準形式)の教材をすでに持っているなら、それを登録して利用することも可能です。
配信方法は一つではありません。受講者が都合のよい時間に進めるオンデマンド形式に加え、講師が決まった時間に実施するLive Learning、複数のコースを順番に学ぶLearning Pathsも扱えます。
たとえば、基礎知識の動画を各自で受講したあとライブ研修へ参加し、最後に確認テストを受ける、という流れを組み立てられます。自習と集合型の研修を別々に管理したくない場合に役立つ構成です。
受講者はグループ単位でまとめられ、グループごとに管理者の権限を設定できます。公開済みのコースは、個人にもグループにも割り当て可能です。登録情報やメールドメインを条件にして、所属グループを自動で振り分ける仕組みもあります。
学習の流れは2段階で設計できます。Learning Pathsではコースの順番、進行ルール、完了条件を設定できます。さらにLearning Journeysを使うと、受講者の登録情報や前のコースの結果に応じて、その後の学習を分岐させられます。
全員へ同じ教材を一斉配信するだけでなく、所属部門、顧客区分、習熟状況などに応じた学習経路を用意したい場合に検討しやすい機能です。
課題、試験、修了証を使って受講結果を確認できます。修了証はコース単位だけでなく、学習パスやLearning Journeyの完了にも設定できます。
有効期限のある認定では、修了証の期限と、失効前に再受講させるための自動登録を設定できます。毎年の社内研修や、一定期間ごとに知識の更新が必要な顧客・パートナー向け認定など、繰り返し発生する運用をLMS上で管理したい場合に向いています。
LearnUponでは、最上位のポータルの下にサブポータルを設けられます。サブポータルごとにURL、表示デザイン、教材を分けながら、複数のポータルを横断したレポートも作成できます。
社員向けと顧客向けで受講画面や教材を分けつつ、研修担当者は全体の状況を確認する。そんな運用が考えられます。顧客企業ごとに研修の入口を分けたい場合も、サブポータルが必要かどうかを確認するとよいでしょう。
なお、表示デザインの変更やホワイトラベル、オンライン販売の対応範囲は、対象製品や構成によって異なります。顧客教育や会員向け研修でこれらを重視するなら、見積もり時に必要な範囲を具体的に伝える必要があります。
基本レポートに加え、項目を組み合わせて作る詳細レポートが用意されています。進捗、ライブ研修、学習パスに関する結果はCSVまたはPDFで出力でき、定期的な出力も設定できます。
人事情報システムとの連携では、Oracle Cloud HCMやSAP SuccessFactorsなどが案内されています。顧客教育ではHubSpotと連携し、CRM(顧客管理システム)の情報から受講者を作成したり、研修の進捗をHubSpot側で追跡したりできます。Salesforce連携も料金の比較項目に含まれています。
REST APIを使ったユーザー作成、グループへの追加、コース登録などにも対応しますが、APIを利用できるかどうかはプランによります。すでに人事情報システムやCRMを使っている企業は、製品名が連携対象に載っているかだけでなく、必要なデータをどちら向きに同期できるかまで確認するのが確実です。
iOSとAndroidのアプリがあり、受講者だけでなく、講師や管理者もコースやユーザー管理、進捗、レポートへアクセスできます。ただし、コースの進捗はオンライン時に同期すると案内されており、オフライン受講は確認できません。通信できない場所で使う必要があるなら、導入前に対応状況を確かめてください。
画面の初期言語は米国英語です。日本語を含む追加言語はプランに応じてリクエストでき、受講者が自分で表示言語を選べます。日本語で利用するなら、希望する画面がどこまで日本語になるかを、管理者と受講者の双方について確認しておくと安心です。
LearnUponは公開金額を掲載しておらず、要件に応じた個別見積もりです。公式の料金案内では、LearnUpon for Employeesは100ユーザーから、LearnUpon for Customer Educationは300ユーザーから、LearnUpon for Associationsは150ユーザーからとされています。
料金ページの入口はデモの申し込みで、無料プランや自分で申し込める無料体験は同ページに掲載されていません。なお、すべてのプランに、導入担当者、カスタマーサクセス、24時間365日の技術サポートが含まれます。
注意
料金情報は2026年7月26日に確認したGLOBAL参照情報で、公式の参照市場は米国です。世界共通価格や日本向け料金を示すものではなく、日本専用の公開料金や契約条件は確認できていません。最新の金額、契約単位、必要な機能を含む構成は、見積もり時に確認してください。
見積もりを依頼するときは、現在の受講者数を伝えるだけでは足りません。社員、顧客、会員のどこまでを対象にするか、今後どの程度増えるかを整理しておくと、必要な製品構成を確認しやすくなります。サブポータル、外部システム連携、日本語表示など、運用に欠かせない条件も同時に伝えましょう。
次のような運用を考えている企業に合う可能性があります。
一方で、注意したい条件もあります。公式FAQでは、100ユーザー未満の仕組みを探している企業には適合しないとされています。オンプレミスでの提供を求める場合も対象外です。小さく無料で始めたい場合や、社内サーバーへの設置が必須の場合は、別の選択肢も含めて検討する必要があります。
また、日本専用の公開料金・契約条件は確認できず、日本語UIもプランに応じたリクエストです。日本での導入では、見積金額だけでなく、言語、契約、サポートの条件をまとめて確認することが大切です。
この3点が整理できれば、LearnUponの対象製品と必要な構成を絞り込みやすくなります。とくにユーザー数は、料金だけでなく製品の入口を選ぶ条件にもなるため、現在の人数と今後の増加を分けて考えるとよいでしょう。
LearnUponは、社員、顧客、会員など複数の受講者層に研修を届け、コース配信、学習経路、認定、レポート、外部システム連携まで管理できるクラウドLMSです。対象ごとにポータルや学習の流れを分けたい企業にとって、検討候補になります。
ただし、料金は個別見積もりで、対象製品ごとに開始ユーザー数が設定されています。日本語や日本での契約条件、必要な連携機能も一律ではありません。自社の受講者、運用、連携要件を整理したうえで、デモと見積もりへ進むのが適切です。
Q.無料プランや無料体験はある?
A.公式料金ページには、無料プランや自分で申し込める無料体験は掲載されていません。料金案内の入口はデモの申し込みです。
Q.日本語で利用できる?
A.日本語は追加の画面言語として案内されていますが、プランに応じてリクエストする形式です。必要な画面が日本語になるかを導入前に確認してください。
Q.100ユーザー未満でも導入できる?
A.公式FAQでは、100ユーザー未満の仕組みを探す企業には適合しないとされています。顧客教育と会員向けでは、さらに異なる開始ユーザー数が示されています。
確認日: 2026-07-26(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
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