公式情報ベース

Skilljar by Gainsight・Thought Industriesの違いを比較!顧客・パートナー教育で選ぶ

読む目安 約6分 更新日 2026-07-26 Skilljar by Gainsight Thought Industries

自社の製品を導入した顧客や、製品を扱う販売パートナーに使い方を学んでもらう。こうした社外向けの教育を支える仕組みが、顧客・パートナー教育向けのLMS(学習管理システム)です。教材の配信、受講者の管理、修了の記録をまとめて扱えます。

Skilljar by GainsightとThought Industriesは、どちらもこの分野の製品です。動画などを好きなタイミングで見るオンデマンド講座、日時を決めて実施するライブ研修、修了の証明となる認定、学習データの活用、有料での講座販売まで、できることの多くは重なっています。

では何で選ぶのか。鍵になるのは、受講者や顧客企業をどの単位で分けて運営するかです。一つの研修サイトを共通して使い、その中で受講者をグループ分けするのか。それとも顧客企業ごとに環境も管理権限も分けるのか。ここで適した製品が変わります。

結論を先に

Skilljar by Gainsightは、自社ブランドの研修サイトを用意し、受講者をグループ単位で登録・分析したい場合に合います。顧客対応業務のツールとつなげたい場合も選ぶ理由になります。

Thought Industriesは、顧客企業や受講者の集団ごとに学習環境と管理権限を分け、複数のブランドや提供先を並行して運営したい場合に検討しやすい製品です。

Skilljar by Gainsight

こんな人に

共通の研修サイトを基盤に、顧客・パートナー教育をグループ別に運用したい

Thought Industries

こんな人に

顧客企業ごとに学習環境や管理権限を分け、複数の提供先を運営したい

Skilljar by GainsightとThought Industriesの比較表

比較項目Skilljar by GainsightThought Industries
主な対象顧客、パートナー顧客、パートナー、会員、専門職など
学習環境の分け方研修サイトと受講者グループを使い分ける顧客組織・受講者群ごとに環境と管理権限を分ける
学習パス関連コースをまとめ、一度の操作で登録できる順序、必須・選択、完了条件、期限、分岐を設定できる
研修形式オンデマンドとライブ研修オンデマンドとライブ研修
認定コース修了やクイズ合格を条件に証明書を発行学習パスの完了条件に応じて証明書を付与
コンテンツ販売コース、学習パス、商品単位のPlanを販売できるProfessional以上でコース、ウェビナー、サブスクリプションなどを販売できる
Salesforce連携対応。GainsightやZendeskなどとの連携もある全プランに含まれる

大きな違いは、提供先の分け方

両製品を比べるうえで、重要な違いがここです。

Skilljar by Gainsightは、受講者向けの研修サイトを設け、その中で会社などの単位で受講者をグループ化します。1人を複数のグループに所属させることもでき、グループに加わったことを条件に、コースや学習パスへ自動で登録できます。顧客と販売パートナーに同じ研修サイトを案内しつつ、所属グループに応じて登録する講座や分析を分ける、といった運用が考えられます。

Thought Industriesには「Panorama」という仕組みがあり、顧客組織や受講者の集団ごとに、アクセスできる範囲、管理権限、学習環境そのものを分けられます。顧客企業ごとにブランドを反映した環境を用意し、その企業側の担当者に管理を任せたい場合は、この分離のしかたが判断材料になります。

整理すると、共通の研修サイトの中で受講者を整理する運用ならSkilljar by Gainsight、提供先ごとに環境自体を分ける運用ならThought Industriesが向いています。

学習パスをどこまで細かく組めるか

どちらもオンデマンド講座とライブ研修を組み合わせられます。動画や記事、テストを使ったコースを作れるほか、外部の教材作成ツールで用意したSCORM形式の教材を取り込むこともできます。

違いが出やすいのは、複数のコースをひとまとまりにする「学習パス」です。

Skilljar by GainsightのLearning Pathは、関連するコースをまとめ、受講者が一度の操作でまとめて登録できる仕組みです。ただし、公開されているLearning Pathでは、コース間に前提条件を設定できません。

一方、Thought IndustriesのLearning Pathは、コースを段階ごとにまとめたうえで、受講の順序、必須と選択の区別、完了条件、期限、受講内容の分岐まで設定できます。単なるコース一覧ではなく、段階を踏む認定プログラムを組みたいなら、要件に合わせやすいのはこちらです。

認定はどちらも扱えますが、条件の付け方が違います。Skilljar by Gainsightはコースの修了、またはクイズの合格点を条件に証明書を発行でき、有効期限も設定できます。Thought Industriesは学習パスの完了条件に応じて証明書を付与します。更新が前提の認定を運用するならSkilljar by Gainsight、複数段階の学習条件と認定を一体で設計するならThought Industries、という見方ができます。

販売と顧客データのつなぎ方

研修を有料で提供する場合、両製品とも販売機能を使えますが、対応範囲が異なります。

Skilljar by Gainsightでは、コース、学習パス、複数の講座をまとめた商品単位の「Plan」を販売できます。決済にはStripe、PayPal、Salesforceを利用でき、継続課金のサブスクリプション、クレジット、プロモコードにも対応します。

Thought Industriesの販売機能はProfessional以上で使え、Stripeを接続してコース、ウェビナー、サブスクリプション、商品を販売できます。顧客企業向けのグループ契約を販売し、その購入に合わせて顧客専用の学習環境を作る運用にも対応します。販売したあとに顧客ごとの環境まで分けたいなら、この設計が候補になります。

顧客データとの連携では、Salesforce連携がどちらでも使えます。Skilljar by GainsightはGainsightやZendeskなどとも連携でき、研修のデータを既存の顧客対応業務につなげられます。Thought IndustriesはSalesforce連携が全プランに含まれ、EnterpriseではAPIやWebhookを使った外部システム連携も可能です。

レポートにも差があります。Skilljar by Gainsightは、コースの登録数や修了数、評価などを確認でき、受講者・登録・クイズ・SCORM教材といったデータをCSVで取り出せます。Thought Industriesは、サイトの活動、受講者の行動、販売を分けて集計します。より高度な分析やBIツール(データを集計・可視化する分析ツール)との接続は、Enterpriseでの提供です。

料金はどちらも個別見積もり

料金面では、両製品とも金額が公開されていません。

Skilljar by GainsightはEssentials、Professional、Enterpriseの3プランです。料金は年額のサブスクリプションと、レッスンを利用した年間アクティブ受講者の枠を組み合わせる形ですが、各プランの金額と受講者単価は公開されていません。

Thought IndustriesもStarter、Professional、Enterpriseの3プランで、金額は公開されていません。プランごとの機能差は確認できるものの、受講者数などの具体的な課金単位や請求の周期は、営業への確認が必要です。

そのため、見積もりを取って比べるときは条件をそろえることが大切です。受講者数だけを伝えるのではなく、必要な研修サイトや顧客別環境の数、販売機能、多言語対応、高度な分析、外部システム連携まで含めて、同じ前提で依頼してください。

注意

料金情報は2026年7月26日にグローバル向けの案内で確認した内容です。日本専用の公式料金・契約条件は確認できないため、日本での提供条件と最終金額は見積もり時に確認してください。

用途別の選び方

Skilljar by Gainsightが合うケース

顧客やパートナー向けの研修サイトを作り、受講者グループごとに登録や分析を分けたい場合に合います。GainsightやZendeskを含む顧客業務との連携、商品単位のPlanを使った販売、有効期限付きの証明書による継続的な認定も、選ぶ理由になります。

一方で、学習パスの中のコースに前提条件を設定したい場合は、要件とずれが生じます。顧客企業ごとに独立した管理権限や環境が必要な場合も、Thought Industriesと具体的な運用を比べたほうがよいでしょう。

Thought Industriesが合うケース

複数の顧客企業や会員組織に対し、それぞれ分離した学習環境を提供したい場合に合います。顧客側に管理を委ねたい場合や、順序・期限・分岐を含む学習パスを組みたい場合にも向いています。

ただし、販売機能、複数言語、拡張されたポータル機能はProfessional以上です。APIや高度な分析、BI接続まで必要ならEnterpriseが対象になります。必要な機能がどのプランに含まれるかを、見積もりを取る前に整理しておく必要があります。

確認しておきたいこと

顧客やパートナーを共通の研修サイト内で分ければ足りるか、それとも顧客企業ごとに学習環境と管理権限を分ける必要があるか
学習パスは関連コースをまとめる形で足りるか、順序・期限・必須と選択・分岐まで設定したいか
見積もりに含める受講者数、研修サイトや顧客別環境の数、販売、多言語、分析、外部連携の条件をそろえられているか

よくある質問

Q.顧客企業ごとに別の学習環境を用意するならどちら?

A.顧客企業ごとにブランド、アクセス範囲、管理権限を分けたいなら、Thought Industriesが候補です。共通の研修サイトを使い、受講者グループによって登録や分析を分けるなら、Skilljar by Gainsightが合います。

Q.講座やサブスクリプションを販売できる?

A.どちらも販売機能があります。Skilljar by Gainsightはコース、学習パス、Planを販売でき、サブスクリプションにも対応します。Thought IndustriesはProfessional以上で、コース、ウェビナー、サブスクリプションなどを販売できます。

Q.料金はどちらが安い?

A.公開情報だけでは比較できません。どちらも本体の金額は個別見積もりです。Skilljar by Gainsightは年間アクティブ受講者枠を含む料金構造が示されていますが、Thought Industriesは具体的な課金単位を公開していません。必要な環境数と機能を同じ条件にそろえたうえで見積もる必要があります。

出典

確認日: 2026-07-26(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

Thought Industries

Skilljar by Gainsight